2019/07/01 | カテゴリー:院長ブログ
腰痛や坐骨神経痛の施術を進めていく上で
レントゲンやCT、MRI検査などでは原因の特定できない腰痛や坐骨神経痛は
85%に上るといわれていました。
その85%は非特異的腰痛といわれ、一時は原因不明腰痛といわれていました。
原因不明腰痛という事は原因が不明という事で
その腰痛や坐骨神経痛が「原因がない」という事ではありません。
そのレントゲンやCT、MRI検査などにより原因の見つけられない腰痛は
椎間板性腰痛・椎間関節性腰痛・仙腸関節性腰痛・筋筋膜性腰痛・上殿皮神経障害などに
分けられます。
ごく簡単にこれらのレントゲンやCT、MRI検査などでは見えない腰痛~坐骨神経痛を説明すると
椎間板性腰痛であれば椎間板にレントゲンやCT、MRI検査などでは描出されにくい
ごく微小な傷が椎間板に生じ、それが痛みの元となります。
椎間関節性腰痛では椎間関節をつないでいる靭帯や筋肉を傷め、椎間関節に痛みが生じます。
仙腸関節性腰痛では仙腸関節という骨盤の関節にズレやフィクセーションという
錆びつきが生じることで仙腸関節に炎症が起きます。
筋筋膜性腰痛では皮膚や筋膜というような痛みの需要期(ポリモーダル受容器)が集まった
ところに炎症が起きることで筋膜性の腰痛が発症します。
上殿皮神経障害は腰の骨盤の上辺りを通る上殿皮神経が何かのストレスにより圧迫されることで
上殿皮神経に炎症が生じ腰痛となります。
これ等の腰痛~坐骨神経痛ではレントゲンやCT、MRI検査などでは見えない腰痛~坐骨神経痛
となりますのでその鑑別として
整形外科的テストのSLRtestやファデーフ・ファベレーtest、ケンプtestなどの
testをしっかりと行い、鑑別の材料にしていきます。
また、例えば「私は腰をそらすと痛い。」
「俺は仕事で立っている時は大丈夫だけど、車に座っているとたまらなく腰が痛い。」
このような日常生活の動きによっても腰痛や坐骨神経痛の鑑別の材料になります。